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ウィキリークス、米政府に金融封鎖されるもBTCで500億円以上を入手

米政府による金融規制が却って皮肉な結果となる。


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ウィキリークス、米政府に金融封鎖されるもBTCで500億円以上を入手
ウィキリークスがビットコインで500億を超える大金を獲得する。(Wikileaks)

寄付金をビットコイン投資へ

匿名により政府、企業、宗教などに関する機密情報を公開するウェブサイト、ウィキリークス(WikiLeaks)の創始者であるジュリアン・アサンジ(Julian Assange)は「米政府の規制のおかげでビットコイン(Bitcoin)によるリターンが50000%となった」と発言した。

2006年から活動しているウィキリークスは、主に寄付に依存している非営利の告発サイトである。

しかし2010年、米国政府がウィキリークスの活動は違法だとしてVisaやMastercardなどの企業に対し、ウィキリークスへの送金を拒否する金融封鎖を行った

これにはPayPalおよびAmerican Expressも参加している。

主要な銀行業界に敬遠されたウィキリークスは、2010年から2011年半ばまでに数千万ポンドの寄付金を失ったと報告しており、ウィキリークスが発表した『WikiLeaks: Banking Blockade and Donations Campaign(PDF)』によると、封鎖直前の2010年12月には寄付金が944,000ドル(80万ユーロ)までに達していたものの、翌年1月には激減してほぼ0ドルに近い状況となり、その後もほとんど寄付金を得ていない。

そのため、ウィキリークスは2010年に寄付金をビットコインへの投資という形で移すこととなった。

(本文前に)簡単な3行まとめ

  • ビットコインによるリターンが50000%になったとウィキリークス創始者がコメント。
  • ビットコイン投資のきっかけは米政府による金融封鎖。
  • 実際のリターンは米ドル換算すると4億7200万ドル(529.029366億円)に相当する。

500億円を超えるリターン

ジュリアン・アサンジは自身のツイッターアカウントにて「Visa、MasterCard、Payal、AmEx、Mooneybookersなど、2010年から始まるウィキリークスに対する違法な金融封鎖に踏み込んだ米国政府、McCain上院議員とLieberman上院議員に深い感謝を捧げます。私たちはビットコインに投資しました。それにより50000%を超えるリターンを得ました」とツイートしている。

ウィキリークス創始者、ジュリアン・アサンジのツイート。

ウィキリークスがビットコイン投資を行った正確な時期は不明だが、ツイッターに投稿されたスクリーンショットでは2010年7月18日から2017年10月14日までのビットコイン価格が記載されている。

実際に50,000%以上のリターンを受け取ったと仮定すると、当時のビットコイン投資1ドルにつきおよそ500ドルを受け取ることになる。

寄付金の80万ユーロを投資したと考えると、現在は約4億ユーロ、米ドル換算では4億7200万ドル(529.029366億円)に相当する。

金融封鎖によってウィキリークスの活動を阻害しようと試みた米政府だが、その行為によってウィキリークスがより多くの活動資金を得てしまったのはなんとも皮肉である。

なお、ウィキリークスのDonateページには寄付用ビットコインアドレスの記載があり、執筆時でこのアドレスには7.52660361 BTCの寄付金がストックされている。

また、このアドレスは6年間で26000件を超えるトランザクションが記録されていることから、非常に活発な取引が行われているようだ。

ウィキリークスはビットコインの他にも、2013年10月21日にライトコイン(Litecoin)の寄付受付を開始し、2017年8月6日にはジーキャッシュ(Zcash)の受付、同年8月13日にはモネロ(Monero)を受け入れている。

Satoshiはウィキリークスへのビットコイン寄付を拒否していた

現在ビットコインによる寄付を受け入れているウィキリークスだが、ビットコインの発案者であるSatoshi Nakamotoは、2010年にBitcointalkで立てられたとあるスレッドにてウィキリークスへのビットコイン寄付を拒否していた。

スレッドではウィキリークスへのビットコイン寄付を奨励したユーザーに対し、「ソフトウェアは途中で強化されるように、プロジェクトは徐々に成長する必要があります。私はビットコインを使わないようウィキリークスに求めます。ビットコインは初期段階にある小さなベータコミュニティです。小銭以上のものは得られないでしょう。あなたが持ち込む熱意はこの段階で私たちを破壊する可能性があります」とコメントしている

当時のビットコインは初期段階であり、今後の予測が全く出来ないことから、Satoshiが懸念した内容は大きく理解出来る。

最終的にウィキリークスはビットコインの寄付を受け入れたためにSatoshiの要望は叶わなかったが、結果的にこのような状況となったことはまさに不幸中の幸いだろう。

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