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北朝鮮のハッカーが韓国の取引所にて暗号通貨の窃盗を試みる

北朝鮮のハッカーが取引所からスピアフィッシングによる暗号通貨の窃盗を試みた。


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北朝鮮のハッカーが韓国の取引所にて暗号通貨の窃盗を試みる
北朝鮮のハッカーによるハッキング。(BTC Keychain)

北朝鮮のハッカーがフィッシング

韓国の法執行当局によると、北朝鮮のハッカー達が韓国の取引所からスピアフィッシング(Spear phishing)を用いてビットコインを盗もうとしていることが確認された。

韓国警察庁(NPA – Republic of Korea’s National Police Agency)が先週公表した報告書によると、この行為は最終的に失敗したとされる。

報告では25人の従業員が4つの異なる取引所にて7月から8月にかけて10回程スピアフィッシングによる暗号通貨の窃盗を目標としていたようだ。

スピアフィッシングとは特定のユーザー(個人)を標的にした詐欺行為のことで、今回のケースでは信頼できる者になりすますことによって重要なデータや個人情報を得ようとしていた。

スピアフィッシングは特に被害が多く、インターネット上の詐欺行為の中で91%がこのスピアフィッシングによる被害であると言われている。

(本文前に)簡単な3行まとめ

  • 北朝鮮のハッカーが韓国の複数の取引所にて暗号通貨の窃盗を試みた事が確認された。
  • ハッカー達はセキュリティ専門家になりすまし、添付ファイルとしてマルウェアを含む電子メールを送った。
  • 韓国警察庁によると、今回の攻撃は失敗に終わったと報告されている。

スマートフォンの乗っ取りも計画

今回のハッカーによる行為は、サイバーセキュリティ会社であるFireEyeが北朝鮮からの攻撃報告を発表してから数週間後に始まった。

韓国の聯合(Yonhap)通信を引用したAFPの記事によると、攻撃を行った人々はセキュリティ専門家のふりをして、添付ファイルとしてマルウェアを含む電子メールを送ったと報じている。

また、警察の報告では以前の北朝鮮によるハッキング攻撃と同じIPアドレスからマルウェアのメールが送られたと述べており、更にこのハッキングではスマートフォンを対象した攻撃も行い、二段階認証に使用されているデバイスの乗っ取りを試みた可能性があることが示唆されている。

朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の政府代表部は、コメントの要請に応じていない。

聯合通信によると、北朝鮮のハッカー達は以前に韓国の暗号通貨取引所をターゲットにしたハッキングを行い、2013年から2015年の間に当時で8万8000ドル相当のビットコインを窃盗している。

現在の北朝鮮は核とミサイル計画によって国連等から強い制裁を受けており、資金難に陥った政権が資金を得るためにデジタル通貨に転換しているという憶測が強まっている。

韓国の暗号通貨取引

韓国は暗号通貨世界で最も活発に取引が行われている国の一つであり、ソウルに拠点を置くBithumb(ビッサム)は世界最大規模の暗号通貨取引所である。

今年の8月にはBitthumb内での一日の暗号通貨取引量が870万ドル(約1000億円)に到達している。

暗号通貨取引所の取引量をランキング形式で表示しているCoinhillsによると、2017/10/03現在でBithumbは世界4位に位置している。

Coinhills内の取引所ランキング。(<a href="https://www.coinhills.com/market/exchange/" target="_blank">All Digital Currency Exchanges Volume Ranking</a>)
Coinhills内の取引所ランキング。(All Digital Currency Exchanges Volume Ranking)

現在は日本の取引所の一つであるbitFlyerが世界一の取引量となっている。

2017年2月には日本が中国と米国の暗号通貨取引量を抜いて世界一となったと報道されていたが、それは現在も変わらないようだ。

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